「ただいま。」
と、なんとも切れの悪い冗談を言いながら
チェックインを済ませてる自分に嫌気がさしてしまう。
(受付の人は苦笑いをしてた。ある意味、被害者である)
そんな時、近くに来たなら連絡をよこせと
言ってた大学の先輩を思い出した。
とりあえずはメールで
「灯台下暗し、あなたのすぐそばにいるよ.com」
いかにもすぐそばで見てるようなメールをしたら
すぐさまヒット。
「えっ。今東京駅なんだけど、新幹線にでも乗るとこか?」
言ってみるもんである。
そのまま2時間後に新橋で合流。
「久しぶり。」
前に会ったのは半年以上前。
それほど長いスパンはないがお互い久しぶりなのである。
3つ年上なのだが常に同じ土俵で
話してくれるとてもフレンドリーな先輩だ。
学生時代は飯を食いに行っては
「まあまあ、ここは俺が・・・」
言いながら、しばらく会計での前で、もぞもぞしながら
戻ってきては
「¥¥¥¥円貸して。」
なんて言ってくる、とても計算高い先輩だ。
なんだかんだで飲み明かし3件目。
(ここはさすが地元、ホームタウンの先輩
¥¥¥円貸してとは言わずに全て自分の財布から。)
この昔話を本人の前で話したら、すねてしまって
財布の紐を縛ってしまうから言わないことにした。
なんとなく気が引けて3件目は
割勘となった。
外国人が
「アパラカパラ〜」
とステージの前で歌うなかなかのバーだ。
いや、BARだな。こっちがしっくりくる。
¥¥¥¥ですと、外人が悠長な日本語で会計をする。
意外に高かった。
先輩、もぞもぞしながら
「¥000円貸して。」
財布はすでに空気よりも軽くなっていた。
10年前の学生の会話がまた再び戻ってきた。
「久しぶり。」

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